5W1Hとは?
「5W1H」と聞くと新入社員に受講させる研修などと連想される方が
多いかと思いますが、意外とビジネス経験が長い方でも
抜け漏れてしまっている時もありますので
改めて考える機会にもして頂ければと思います。
「5W1H」とは?
When : いつ?
Who : だれと?だれが?
Where : どこで?どこに?
What : なにを?
Why : なぜ?
How : どのように?
「このメタバースのプロジェクトはA君とCさんでやって欲しい」
「企画したプレゼンの期日は〇月〇日の15時まで」
「プレゼン場所はB会議室で〇月〇日の14時から社長と私が聞きます」
「メタバースの可能性を探りビジネスのミスマッチを防ぎたいのが目的」
「予算は650万円、もし必要があれば都度相談して欲しい」
「見込み顧客の取り込みがどれ位あるかも試算して欲しい」
5W1Hを全て網羅してみるとこのようなやり取りになります。
マーケティングにも充分つかえる
「マーケティング=売れる仕組みづくり」を実施するには
抑えておかないといけないポイントがありますが
実はそのポイントが「5W1H」とかなり合致していますので
そこから施策立てをしてもいいかと思います。
貴社の扱う商品やサービスを考えながらイメージしてみて下さい。
When : いつ?
⇒どのタイミングでイベントをするか?
どのようなサイクル(週に1回?月に1回?など)でDMを打とうか?
サイトオープンやプレスリリースはいつにするか? など
Who : だれと?だれが?
⇒誰にこの商品やサービスを売りたいか?ターゲットの設定
突き詰めて「ペルソナ」の設定
売りたい人の本音は何だろうか? など
Where : どこで?どこに?
⇒ターゲットエリアはどこにするか?
出店するには物理的にどこがいいか?
ネット通販の場合はどのショッピングモールがいいか?
サイト上のどこに広告を載せるか? など
What : なにを?
⇒訴求したいコンテンツを何にするか?
広告する媒体は何にするか?
最終的に商品やサービスの何を売りたいか? など
Why : なぜ?
⇒商品やサービスが何故必要なのか?
ターゲットにメリットがあるのは何故か?
何故ターゲットをこの層にするのか?
どうして売りたいのか? など
How : どのように?
⇒訴求力を強めるためにどのようなキャッチコピーを作るか?
フロンドエンドとバックエンドをどのように設計するか?
集客方法はどのような手段でやるか?
どんなツールを使って情報を発信するか? など
ビジネス活動をするにあたって、上記6つのポイントが
漏れていないかどうか今一度見直していいかもしれません。
事例紹介
消費者が何か新しい物を購入したりサービスを受ける際に
「本当にこれを買っていいかな?」という心の参入障壁が
多くの場合高い位置にあります。
安心して購買してもらう為にも「5W1H」で整理すると
伝え方や販促物作成の工夫にもつながると思います。
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A子さんは沖縄でブルーを基調とした綺麗なガラスの
アクセサリーを作って小さなお店で販売していました。
ある日、東京から旅行でお店に来られたお客さんが新しい作品も
見て買いたいという言葉をもらったので取り急ぎ連絡先をお聞きして
新商品をインスタグラムに投稿し始めました。
するとどんどんフォロワーも増え、「どこで買えますか?」という
問合せも沢山あったため、ゆっくりとネット販売する事にしました。
A子さんはまず販売する為の情報を「5W1H」に充てて整理しました。
What 美しい島の自然への想いを込めたひとつとして
同じものがないガラスのアクセサリー
Who 身に着ける事で心が穏やかになってくれる女性
Why 自分が思っていた以上にこのアクセサリーで喜んでくれる方が多いから
Where 沖縄のお店とハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」に出店
When アイテムがまだ沢山揃っていないので2023年1月から販売
How 「minne」で売る為にインスタで随時アップしてリンクを貼る
沖縄での生活をSNSで書いて作り手の私を知ってもらう
ある程度固まりました。
A子さんはこの整理された情報にもとづいて
ブランド名を考えたり、買って欲しい人をもっと明確にしたり
インスタで綺麗に見せる為の写真撮影の仕方を勉強したり
具体的な行動に移していきました。
「マーケティング=売れる仕組みづくり」をする為には
情報を整理する必要があります。
整理すればより強化するポイントが見えてくるので
世の中には様々なフレームワークはありますが
今回は「5W1H」でも販促のための情報整理が出来る事をご紹介しました。